風俗で働いていると、口臭や体臭が臭いお客さんが来店するケースは、決して珍しいことではありません。仕事である以上、臭いが気になるお客さんに対しても一生懸命接客したいところですが、何度も接客するのはきついという方もいるでしょう。

当記事では、風俗を利用するお客さんの口臭・体臭が臭い原因や対処法にくわえて、風俗嬢向けの臭いケア方法などについて解説します。我慢できない場合は無理をせず、適切な対処法を身につけましょう。

風俗で働いていると、キャストの体調や業務に支障が出るほど臭いのきついお客さんに当たるケースは少なくありません。最近では、美容や衛生面に気を付ける男性が増えているため、臭いに関して意識的に対処している方もいます。しかし、中には自分が放つ口臭・体臭に気づいていない方がいるのも事実です。

まずは、風俗を利用するお客さんの口臭・体臭が臭い原因について解説します。

風俗を利用する年代に多いのが加齢臭です。加齢臭は早期だと20代から、一般的には40～60代に強くなる傾向があります。加齢臭はパルミトレイン酸という脂肪酸と過酸化脂質という物質が、常在菌によって酸化・分解され「ノネナール」と呼ばれる強い臭いを発生させることが原因です。臭いの種類は油臭や古本臭、ブルーチーズ臭やカメムシ臭などと表現されます。

また、加齢臭以外に男性の汗の臭いが気になるキャストも多いでしょう。汗もかきたてのときは無臭ですが、時間が経つと汗と皮脂とによって雑菌が増殖し、嫌な臭いを発します。ワキガが起こるのも同様の仕組みです。

体調不良やストレス、緊張からくる口臭は、自律神経の乱れによって唾液の分泌が少なくなることが原因で起こります。唾液は口内の雑菌を殺菌してくれる役割があるため、唾液の分泌が少なくなると雑菌が増えて口臭が強くなります。

ストレスによる体臭は、ストレスを感じると発生する活性酸素によって起こり、臭いの種類はさまざまです。ネギ臭や納豆臭、アンモニア臭や銀杏臭などと表現することもあり、このような臭いの複合体をストレス臭と呼びます。

不規則な生活習慣が原因で、口臭や体臭が強くなるケースも珍しくありません。例えば、運動不足や喫煙習慣、夜更かしなどの悪い生活習慣は、汗や皮脂の成分を変化させ、口臭・体臭を悪化させる原因の1つです。

特に運動不足の方は、新陳代謝や汗腺機能が低下してサラッとした良質な汗をかきづらく、代わりにベタッとした汗をかくようになります。雑菌が繁殖しにくい良質な汗に比べ、ベタっとした汗は雑菌が繁殖しやすく、強い臭いを発生させます。

栄養バランスの悪い食生活も口臭や体臭の原因です。口臭に関しては、唾液の分泌量が減ることで雑菌が増え、臭いが発生しやすくなります。水分不足の状態でアルコールやコーヒーなど利尿作用のある飲み物を頻繁に飲んだり、朝食を抜いたりするとドライマウスを助長しかねません。

腸内環境を整える野菜や大豆製品、海藻類の摂取量が少なく、脂質やタンパク質の多い食事ばかり摂っていると、消化不良を起こして分解時に臭いが発生しやすくなります。暴飲暴食や無理なダイエットによる栄養バランスの偏りは、体臭や口臭を引き起こす大きな原因です。

口腔ケア不足が原因で、口臭が起こるケースもよくあります。しっかり歯磨きができていないと、細菌の塊でもある歯垢が溜まり、卵が腐ったような臭いを発生させます。親知らずがあると、磨き残しが生じやすいため注意が必要です。

臭いの原因は歯の汚れだけにとどまらず、歯周病や歯槽膿漏、舌苔が原因のこともあります。虫歯が進行して神経にまで影響を与えている場合は、膿や腐敗臭を発するケースも珍しくありません。

性病やそのほかの病気が原因で、口臭や体臭が起こっているケースもあります。

特に性病は、感染する恐れがあるため要注意です。男性の場合、膿のような臭いのほかに性病特有の症状が出ている場合もあり、よく観察することが大切です。性器に発疹があったり、シャワー時に痛みを訴えたりする場合は性病の可能性が高いでしょう。

糖尿病は、臭いを発生させやすい病気の1つです。糖尿病の方は、ケトン体が多く発生している状態になると「ケトン臭」と呼ばれる甘い臭いを身体から出すことがあります。ほかにも魚臭症（トリメチルアミン尿症）は、魚の腐ったような臭いを発する病気です。

お客さんの口臭や体臭がきつくても、基本的に接客を辞めることはできません。その上で、お客さんに気づかれないように口臭・体臭対策する気遣いが必要です。うまく臭いを軽減してもらい、スムーズに接客できるように促しましょう。

ここからは、風俗を利用するお客さんの口臭や体臭がきつい場合の対処法をご紹介します。

加齢臭や汗の臭いが気になるお客さんの場合は、しっかりとシャワーで洗い流せばほぼ解決します。ボディソープを使って全身を洗ってあげましょう。臭いの出やすい首回りや耳の後ろ、わきの下などは、特に念入りに洗うのがポイントです。臭いに敏感なキャストは、殺菌力や消臭力の強いボディソープを1つ持っておくと、臭いのきついお客様への接客も楽になります。

シャワー中は「臭いからしっかり洗っている」と、お客さんに察知されない振る舞いも大切です。

口臭が特にきついお客さんには、口腔ケアをしっかり行ってもらう必要があります。自分の口臭に気づいていないお客さんもいるため、嫌な顔をしてお客さんの気分を害さないよう、言い回しに注意して口腔ケアを行ってもらう方向に誘導しましょう。

喫煙するお客さんのたばこ臭も、プレイ前の口腔ケアで軽減が期待できます。特にヘビースモーカーは、きついたばこ臭がしみついており、念入りな口腔ケアを促すことがポイントです。

ただし、歯槽膿漏などで歯茎から出血している場合は、血液感染のリスクがあるため接客は避けた方が安心です。お客さんの口臭が気になったら、歯茎の状態にも目を向けてみましょう。

うがい薬でおなじみのイソジンは、殺菌効果が高く口臭対策に効果が期待できます。口臭が気になるお客さんには、口腔ケアの一環としてイソジンでのうがいを促しましょう。

また、体臭がきついお客さんには、殺菌・消毒効果のあるグリンスがおすすめです。グリンスは消毒石鹸水のため、そのままシャワー時に使っても、常備されているボディソープに混ぜて使ってもよいでしょう。

グリンスがない場合は、ボディソープにイソジンを混ぜても使えます。

お客さんが性病にかかっていることが分かった場合は、無理に接客する必要はありません。お客さんの体臭や口臭の原因が性病によるものかどうかは、シャワー時によく観察すればある程度判断できます。

例えば、お客さんの性器の色や臭いといった状態にくわえて、膿が出ていないか、シャワーの刺激で痛みを感じていないかなどをチェックしましょう。性病の可能性が高い場合は、接客をひかえ、スタッフに申し出て対処してもらうのがおすすめです。

お客さんだけではなく、風俗嬢も臭いケアは欠かせません。気づかないうちに体臭や口臭が、お客さんを不快にさせてしまう場合があります。臭いに対するクレームが入り、最悪の場合指名を貰えなくなる可能性があるため、臭い対策は必ず行うようにしましょう。

風俗嬢は見た目への気遣いも大切な職業ですが、無理なダイエットは栄養不足を引き起こして体臭につながります。待機中の食事に気をつけることはもちろん、毎日の体調管理や栄養管理も徹底して行いましょう。

風俗嬢の口臭・体臭対策で、特に気を付けたいのがデリケートゾーンの臭いです。生理中以外でも、おりものや蒸れによって臭いが発生することがあります。蒸れや臭い対策のために、アンダーヘアを除毛・脱毛している風俗嬢も少なくありません。デリケートゾーン専用の臭いケアアイテムを使うのもおすすめです。

口臭対策には、マウスウォッシュやタブレットなどの口臭予防グッズを使うのが一般的で、どちらも待機中にサッとケアできます。消臭効果のあるボディ用制汗スプレーや、ボディミストも持っておくと安心です。

風俗を利用するお客さんから口臭・体臭がする場合、おもな原因として汗・加齢臭や体調不良・ストレスのほか、不規則な生活習慣などが挙げられます。ほかにも偏った食生活や口腔ケア不足、さらには性病・病気が原因の可能性もあるでしょう。

臭いが気になるお客さんに対しては、シャワーする際に入念に身体を洗ってあげたり、ていねいな歯磨きを促したりするのが対処法の1つです。お客さんを傷つけないように、さりげない振る舞いや言い回しを心がけましょう。

お客さんだけではなく、自分自身の口臭・体臭チェックやケアも、エチケットとして忘れないことが大切です。