一般的な職業と比べて収入が高いとして人気のキャバクラボーイは、未経験でも努力次第で高給与を得ることが可能です。キャバクラボーイの仕事は給料以外にもメリットがあり、お客様やキャバ嬢と接することで独立に向けたスキルの習得もできます。

当記事では、キャバクラボーイとして働くのに必要なこと、仕事内容、給料相場、仕事をするメリットについて解説します。キャバクラボーイの仕事に興味のある人は、ぜひ当記事を参考にしてください。

キャバクラボーイとして働くのに、学歴や特別な資格は不要です。キャバクラ・スナック・ラウンジなどの水商売ではやる気や人柄が重視されることから、 「18歳以上（高校生は不可）」の条件を満たす人はキャバクラボーイとして働けます。

ただし、キャバクラボーイも他の仕事と同様で、向き・不向きがあります。下記は、キャバクラボーイとして活躍できる可能性が高い人の特徴です。

キャバクラボーイは接客業にあたることから、居酒屋やコンビニで働いた経験がある人は過去に習得したお客様対応のスキルを生かした活躍が期待されます。 接客業の経験がない人でもコミュニケーション能力が高ければ、キャバクラで活躍できます。

キャバクラボーイは開店の1〜2時間ほど前に出勤して店内の環境を整備し、お客様の来店に備えます。開店後は 立場に応じてさまざまな店内業務を担当し、閉店後には翌日に備えた準備をして帰宅する流れが通常です。

以下ではボーイの仕事内容を項目別により詳しく紹介するため、「自分に合う職業か」を見極めるための参考にしてください。

キャバクラボーイの出勤時間は一般的に、17〜18時程度です。 出勤後にボーイは開店準備として、以下の仕事を担当します。

店内清掃とトイレ掃除は閉店準備のタイミングにも行います。閉店準備では清掃の他に、テーブルの片付け・洗い物・各種備品のチェック・不足品の発注をして翌日に備えます。

営業中の主な仕事は、接客・ウェイター業務です。お客様が来店するとボーイは笑顔で迎えて指名を聞き、上着や大きな荷物を預かった上で、お客様を接客する席へと案内します。預かった荷物は「どのお客様のものか」をすぐに把握できる状態に整理して、所定の場所で保管しましょう。

キャバクラボーイはお客様が席で楽しんでいる最中、フード・ドリンク作りや配膳などの「ウェイター業務」を担当し、キャバ嬢をサポートします。キャバ嬢の合図を受けて灰皿やグラスを手渡し、居心地の良い空間づくりを助けることもキャバクラボーイの仕事です。

キャバクラボーイは営業中に、付け回しを担当するケースもあります。付け回しとは、キャバ嬢に「どのお客様に付くか」を指示する仕事です。

付け回しを担当する人はホール全体をよく観察し、お客様とキャバ嬢の相性を見極めなければなりません。お客様とキャバ嬢の相性が悪いと感じた場合は、他のキャバ嬢と交代させて指名や延長を狙い、売り上げにつなげることが仕事です。

付け回しは「キャバクラボーイの花形業務」とも呼ばれることから、通常は経験豊富な人が担当します。ボーイ初心者が最初から付け回しを担当することは稀なので、接客・ウェイター業務を行いつつ先輩の働きぶりを見てノウハウを習得しましょう。

キャスト管理とは、キャバ嬢のシフト管理やメンタル面のサポートをして、早期退店を防止する仕事です。キャスト管理ではキャバ嬢のプライベートに関する相談に乗り、心理状態の安定を図ることもあります。

キャスト管理をスムーズに進めるためには、キャバ嬢との信頼関係の構築が不可欠です。そのため、キャバクラボーイはキャバ嬢に日頃から気配りし、適切な言葉掛けに努める必要があります。

水商売は実力主義の世界です。十分な成果を出せば中卒者や40代から挑戦した人でも昇進し、仕事の責任に見合うだけの給料を受け取れます。

キャバクラボーイの一般的なキャリアパスと役職別・給料相場は、次の通りです。

上記の時給や月給はすべて基本給の相場です。売り上げに応じたボーナス制度を採用しているお店の場合、所定の基準を満たした時には、より多くの給料を受け取れます。また、マネージャーや店長は多くの場合、担当するキャバ嬢の成績などに応じて金額が変動する歩合で稼ぐことも可能です。

キャバクラのボーイとして働き始めた当初は覚えることが多く、大変さを感じる可能性が否めません。しかし、ボーイの仕事にはさまざまなメリットがあるため、大変さを乗り越えた先の明るい未来を考えれば前向きに働けるでしょう。

以下では、仕事内容とともに把握しておきたいボーイとして働くメリットを紹介します。

キャバクラのボーイとして働くと、さまざまな業界で働くお客様と接する機会を得られます。キャバクラには社会的な地位の高い人が来店するケースも多く、接客を通じて人脈を広げて、非日常的な出会いを楽しめるでしょう。

また、常連のお客様と頻繁に接すれば自然に顔や名前を記憶してもらえて、心理的な距離感が縮まります。自身と会話する時間も楽しみの1つとして来店してくれるお客様が増加すると、ボーイとして働く楽しさややりがいを感じるでしょう。

キャバクラのボーイとして継続的に努力し、一定の成果を出せば未経験からでもマネージャーや店長を目指せます。店長にステップアップできれば月収100万円以上を得て、一般的な会社に入社した同世代の人以上に稼ぐことも可能です。

また、多くのキャバクラは年功序列システムを採用しません。努力次第では先輩社員を追い抜き、20代のうちから店長にステップアップできるケースもあります。さらに上のランクを目指す場合は30代で独立し、自身のお店を持つことも可能です。自身のお店を持てば理論上は上限なく、高収入を目指せます。

キャバクラボーイは接客業の経験がなくても、18歳以上（高校生は不可）であれば誰でもなれます。キャバクラボーイの仕事は、店内清掃・トイレ掃除や接客、キャバ嬢のサポートなどです。キャスト管理においては、キャバ嬢との良好な関係を築くことが求められます。

キャバクラボーイの給料相場は雇用形態によって変動し、アルバイトは時給1,000〜1,500円程度、社員は25〜30万円程度、マネージャーは40〜60万円程度です。店長になると80〜120万円程度受け取ることもできます。

キャバクラボーイとして仕事をすることで、人脈が広がったり高収入を目指せたりなど、さまざまなメリットを享受できます。「多くの人と出会いたい」「効率よく稼ぎたい」という人は、キャバクラボーイを検討してみてはいかがでしょうか。