風俗嬢として働いている女性の中には、お客様に対して営業メールを送る必要はあるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。お客様に営業メールを送ると、来店してもらえる可能性が高まったり、本指名につながったりするメリットがあります。

反対に営業メールがきっかけで店外デートに誘われたり、トラブル・身バレのリスクもあったりするため注意が必要です。

当記事では、風俗嬢の営業メールは必要なのかという点と、送信時のポイントや送るメリット・リスクを解説します。

男性を対象としたサービスで効果的な集客方法の1つは、営業メールです。風俗においても、お客様の来店を促すために営業メールを送ることがあります。

ただし風俗の場合、営業メールは必ずしも必要とは言えません。風俗嬢が営業活動をするときは、写メ日記やSNSへの投稿が一般的です。写メ日記やSNSなら、風俗嬢は一度に多くのお客様へ出勤スケジュールを伝えられます。

お客様一人ひとりに営業メールを送ると手間や時間がかかることを考えると、数件程度の投稿で済む写メ日記やSNSは、効率的に行える営業方法です。

そもそも風俗の中には、お客様との連絡先交換を禁止しているところも少なくありません。店舗によっては黙認している場合もあり、営業メールを送るか、ほかの方法で来店を促すのかは、お店や風俗嬢次第と言えます。

風俗嬢は、お客様に営業メールを送る必要がないと言っても、送った場合にはいくつかのメリットが期待できます。

風俗嬢が営業メールを送ることで得られるメリットは、以下の3つです。

1つ目のメリットは、営業メールによる集客効果です。お客様の中には、複数のお店や風俗嬢を日によって使い分けている方もいます。自分が在籍しているお店を選び、来店してもらうためには、定期的にお店や自分の存在をアピールすることが大切です。

例えば、お気に入りのお店や風俗嬢が複数いて、気分によって利用先を決めているお客様の場合、営業メールが後押しになる場合があります。「今日はどの子と遊ぼうかな」と考えているときにタイミング良く「会いたいな」とメールできれば、来店してもらえる可能性が高まるでしょう。

また営業メールで風俗嬢に関心を持ってもらえると、お店にとっても売上増加を狙うチャンスになります。営業メールで来店回数や本指名の数が増えると、お店からの評価にもつながります。

2つ目のメリットは、姫予約を獲得できる可能性があることです。姫予約とは、風俗嬢が直接お客様とやり取りをして、予約を入れてもらう方法です。指名する風俗嬢を介してお店に希望日時などが伝えられるため、お客様にとっても確実に予約できるメリットがあります。

よほど厳しい規則のあるお店でなければ、姫予約も本指名に加算されます。表向きはお店を通して予約してほしいと言いつつも、売上につながるため大々的に注意される心配はほとんどありません。

あらかじめ営業メールで姫予約を獲得できれば、当日ある程度の売上は確約されているも同然です。お茶を引く（待機室で待機する）可能性が低くなり、明るい気持ちで出勤できるでしょう。

3つ目のメリットは、徐々にお客様との距離感が近くなることです。

営業メールで定期的なやり取りを繰り返すと、お客様は「自分を大切な客だと思ってくれている」「信頼されている」と感じるようになります。人間心理として、心を許してくれている相手には、酷いことができません。プレイ時の態度が軟化して、やさしく丁寧に扱ってくれる可能性があります。

紳士的な良客を多く獲得したいとき、営業メールでこまめにコミュニケーションを取る方法は効果的です。

お客様が特に風俗好きな方の場合、営業メールで距離感を近付けておくと他の風俗店ではなく、自分の風俗店を利用してくれる可能性につながります。興味本位で一時的に他店を利用することはあっても、営業メールでコミュニケーションをとっていれば、自分を本指名にしてくれることも期待できるでしょう。

営業メールは複数のメリットがある一方で、デメリットもいくつか挙げられます。リスクを十分に理解しないまま安易に営業メールを送ると、トラブルに巻き込まれるおそれがあるため注意が必要です。

以下では、営業メールを送る前に把握しておくべき、3つのリスクを紹介します。

風俗嬢と直接やり取りできる手段を得ると、必要以上に連絡をとろうとしてくるお客様もいます。休日や勤務時間の前後で店外デートに誘われる可能性も考えられます。

店外デートとは、文字通り出勤時間外にお店の外でお客様とデートすることです。一部のナイトワーク系では、同伴出勤でお客様をお店に呼んだり指名を獲得したりするために、仕事の一環として店外デートを許可している場合があります。

ただし風俗では、店外デートはお店側から禁止されていることがほとんどです。店外デートのメリットは、基本的にお客様が気に入った風俗嬢とのデートを楽しめるのみで、お店側には1円の利益も生じません。万が一、デート先で風俗嬢が過剰な要求をされても、店舗スタッフは居場所が把握できていないため助けるのも困難です。

そもそもお店を介さずにお客様と会ったことが発覚すれば、風俗嬢もクビや罰金などのペナルティとなる場合があります。

営業メールを送る相手やメッセージの内容は、慎重に選びましょう。誤った対応を行うと、事件や事故などトラブルに発展します。

例えば、お客様に姫予約してもらおうと恋人のようなメールを送り続けると、お客様が恋心があるのではないかと勘違いをするリスクがあります。ストーカー化してメールや電話が頻繁にかかってきたり、お店の周辺で待ち伏せされたりすれば、身の危険が生じかねません。迷惑行為が続けば、お店の営業妨害にもなります。

お客様を暴走させないように、メールを送信・返信する頻度はあらかじめ目安を決めておきましょう。忙しいことを理由に、1日1通程度で済ませる方法もおすすめです。

本人が勘違いしなくとも、営業メールを見たお客様のパートナーに誤解される可能性もあります。浮気相手と誤解されないようにするためにも、営業メールを送るときは慎重に回数や内容を検討しましょう。

営業メールを送るとき、プライベート用の連絡先は使用しないことをおすすめします。メールアドレスや電話番号程度なら問題ないと思っていても、些細な情報から身バレする場合があるためです。

例えば、同じメールアドレスや電話番号をプロフィール設定しているSNSがあれば、アカウントを辿ってプライベートが筒抜けになります。メッセージアプリや通話アプリなど本名で設定しているアカウントがある場合、お客様に教えていない個人情報も知られます。

身バレを避けるためには、プライベート用のスマートフォンと分けて仕事用の端末を用意することもおすすめです。

いくつかのテクニックを理解した上で営業メールの内容を考えると、お客様の心に刺さりやすくなります。

お客様へ営業メールを送るときのポイントは、下記の通りです。

ほかにも、相手の職業や生活リズムに合わせて、連絡するタイミングに気をつけるといった細かな気遣いも大切です。メールでのやり取りが長く続かない方は、回答しやすい簡単な質問文を送ると、返信してくれる可能性が高くなります。

風俗嬢にとって、営業メールを使った集客は必須ではありません。お店によっては、営業メール自体を禁止しているところもあります。営業メールを禁止していない、もしくは黙認しているお店であれば、来店や姫予約してもらうために営業メールを送るのもよいでしょう。

ただし、営業メールを送る頻度や内容に注意しないと、しつこく店外デートに誘われるようになったり、身バレしたりといったトラブルに発展する可能性もあります。営業メールは、適度な頻度・内容で、かつ自分の負担にならない範囲で送りましょう。