ソープを含む風俗業界は稼げるイメージが強く、ソープのオーナーとして独立・開業を考える方もいるでしょう。

ソープは店舗型のビジネスであり、開業にあたっては営業できるエリアや物件取得費をはじめとした資金について十分な知識を身につけておく必要があります。また、開業後は利益を出すための店舗経営をしていかなければなりません。

当記事では、ソープの開業にまつわる基礎知識や、ソープの経営を成功させるコツを詳しく解説します。ソープの独立・開業を検討している方はぜひご覧ください。

ソープの経営は、成功すれば高収入が得られる事業の1つです。ソープを経営する前に、ソープという業態についておさらいし、店舗数なども含めて市場規模を把握しておけば手堅く事業を始められるでしょう。

以下では、ソープを経営する前に知っておきたい基礎知識について解説します。

ソープとは、入浴サービスが付いた風俗店のことを指します。個室の浴場で女の子がお客さんの体を洗う中で、ローションなどを用いたマットプレイや洗体プレイなど、さまざまなサービスが行われるのが特徴です。

料金システムは、お店に支払う「入浴料」とソープ嬢に支払う「サービス料」に分かれており、料金相場はお店のランクやコースにもよるものの、約5〜6万円です。

ソープが多い地域として、都内では台東区の千束エリアが有名です。関西では、大阪府にある飛田新地が有名なソープ街として知られています。

2021年時点でのソープランド（店舗型性風俗特殊営業1号）の届出件数は、1,185件となっており、年々減少傾向にあります。

出典：警察庁「令和３年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」

2016年に行われた風営法の規制により、ソープの新規出店はほぼ不可能になりました。ソープ以外の店舗型風俗においても、新規出店できるエリアが限られています。

出典：e-Gov法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」

また、学校や図書館、児童福祉施設の周囲200ｍ以内は営業禁止区域になっていることなどから、現在ではソープの新規出店は非常に難しいと言えます。

デリヘルなどの無店舗型風俗に比べ、ソープは開業にともない、ある程度の手間と資金が必要です。資金を確保していない状態で事業を進めると、物事がスムーズに進まず、思うような結果を出せないでしょう。

ここでは、ソープの開業にまつわる基礎知識について解説します。

風営法の改正によってソープの新規出店はほぼ不可能となったため、開業するハードルは非常に高いと言えるでしょう。しかし、既存店舗の経営権を取得すれば、お店のオーナーとして経営することは可能です。

これからソープを経営したい場合は、ソープ街の中で経営権を譲りたいオーナーを見つけ、既存店の営業権を買収するのがおすすめの方法です。ただし、人脈が全くない状態で既存店の情報を得ることは非常に難しいと言えます。そのため、まずは風俗業界で経験を積みながら、徐々に人脈を作り、ソープ経営を代わりたいという人を探すのも開業する方法の1つです。

ソープの開業には、最低でも1,000万円程度が必要です。初期費用の項目としては、主に下記の4つが挙げられます。

初期費用の中でも、物件取得費は高額であるケースが多いでしょう。ソープの立地としては、集客力を高めるために駅から近いことがほとんどで、物件の相場も高い傾向にあります。また、部屋ごとに浴室・ベッドを用意する必要があり、比較的高い坪数で建てられているため、低価格で取引することは難しいでしょう。

また、物件の取得価格を抑えられても、建物の老朽化が進んでしまっている場合は、状況に応じて修繕コストがかかります。ただし、ソープは風営法によって建て替えや大規模な修繕ができないため、物件の取得前には必ず建物の状況をチェックしておきましょう。

お店のオーナーとなった後には、運転資金として、集客のために広告の打ち出しやホームページ作成を行い、お客さんを呼び込むアクションを取ることが重要です。ホームページでは、キャストの情報を記載し、スムーズに予約できるシステムを導入するとよいでしょう。ホームページの作成費は制作会社によって異なるため、事前に見積りを取っておくのがおすすめです。

コストをかけてソープを開業しても、安定して利益を出せない場合は閉店しなければならない可能性もあります。継続的にお店を存続させるには、経営を成功させるコツを押さえておくことが重要です。

以下では、ソープの経営を成功させる3つのコツについて紹介します。

店舗運営の経験が少ない状態で開業すると、思いがけないトラブルに見舞われた際に、他の人を頼らざるを得ない状況になるでしょう。トラブルが起こった際の対応力や現場での経験をある程度身につけておかなければ、経営以外のことに時間を取られ、結果的に利益を生み出すのが難しくなってしまいます。

開業する前に既存店で店長としての経験を積んでおけば、独立後もスムーズに業務を進められるでしょう。また、店舗運営におけるトラブルを経験しておけば、有事の際にも慌てることなく対応できます。

資金に余裕がある場合には、スタッフを雇って業務を割り振り、店長業務に集中することも可能です。新たなスタッフを採用する際にもコストがかかるため、支出の計算は常に欠かさないようにしましょう。

店舗を運営するにあたって、優秀なスタッフ・女の子を獲得することは非常に重要です。人材を集める方法は、主に下記の3つが挙げられます。

ソープの利用者がお店を探すときは、主にネットで情報を集めます。利用客を増やすにあたって、まずはWEBでの集客に力を入れましょう。

ソープを経営する際に、WEBで強化すべきコンテンツは下記の通りです。

【WEB上で集客を目的に強化すべきコンテンツ】

すべてのコンテンツを強化するのは費用面で負担がかかるため、優先順位をつけて順次取り組むことがポイントです。

ソープは、経営が軌道に乗れば高収入を得ることが可能です。現在ソープを新規出店するのは難しいものの、既存店の営業権を買収すればオーナーとしてお店を経営できます。

また、ソープを含む風俗店はただ開業するだけでは失敗に終わる可能性が高いでしょう。店舗運営における業務は、スタッフの管理やホームページの更新、採用活動など多岐にわたります。そのため、まずは既存店のスタッフ・店長として経験を積みながら資金を貯め、人脈や知識を得てから開業するのも1つの方法です。